ジューンベリー(Juneberry)という名前のとおり、今年も6月に入ると庭のジューンベリーが赤い小さな実をたくさんつけました。

鑑賞するだけでもかわいらしく鮮やかな赤色が美しいジューンベリーの実ですが、じつは栄養素が非常に高く健康に役立つので、そのまま実を枯らしてしまうのはもったいないのです。

実はジューンベリーの樹が実をつけ始めた頃に生で食べてみたところ、味は良いものの種の多さが気になって持て余し、大半を無駄にしてしまっていました。食べづらいのにたくさんなる実の処理に困って、植えたことを後悔したことも…。

その後何年か試行錯誤して、ようやく大量のジューンベリーを簡単に美味しく活用する方法を見つけましたのでご紹介したいと思います。

今回のレシピはこちらです☆

  • ジューンベリーのコンポート
  • ジューンベリーのジャム
  • ジューンベリーのマフィン

庭のジューンベリーで贅沢に旬の味を楽しむ、美味しいレシピ

ジューンベリーの収穫

ジューンベリーの食べ頃は?

ジューンベリーの実は成熟度によって色が変わります。
それぞれの味わいを比較してみると、以下のような感じです。

薄い赤 → 甘みが薄い(熟していない)
赤 → 甘さと酸味がある
紫色 → 甘みが強く酸味は殆どない


紫色が一番甘みが強く、私は生で食べる場合には紫色が一番好きです。

ですがジャムやコンポートにする場合は酸味も味わいになるので、色を気にせずに収穫しています。



ジューンベリーの栄養について

ジューンベリーには抗酸化作用のあるアントシアニンが多く含まれており、体内の活性酸素を抑えて老化防止の効果があります。
アントシアニンはブルーベリーなどにも多く含まれており眼精疲労にも効果があることで有名ですね。

余談ですが、以前職場の先輩が「40代になって目が霞むようになり視力も落ちてきたので、冷凍のブルーベリーを毎朝欠かさず10粒ずつ食べるようにしてみたら、目が霞まなくなり視力も数ヶ月で戻った」と話していました。
先輩曰く「毎日欠かさず」がコツだそうです。

ベリー類のアントシアニンは、黄色<赤色<紫 の順に多く含まれるそうなので、アントシアニンを多くとるなら紫色に熟したジューンベリーを食べるとより効果が期待できると思います。

他にも、マンガン、鉄分やカルシウムなどのミネラル類やビタミン類も豊富に含まれています。



・・・・・


ジューンベリーコンポートとジューンベリージャムのレシピ(甘さ控えめ)

ジューンベリーのコンポートとジャムを一度に作れる、よくばりなのに簡単なレシピです☆

果実の形を残したコンポートはヨーグルトにかけたりマフィンに混ぜたり、ジャムはパンにつけたりして楽しみます。

かなり甘さ控えめで、パンやスコーンにたっぷりつけて楽しめ、肉料理やサラダなどの料理にも合います。



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*材料

  • ジューンベリー    収穫できた分だけ
  • 砂糖(私はきび砂糖) ジューンベリーの重量の30%
  • レモン果汁      ジューンベリー200gに大して大さじ1


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まずは収穫したジューンベリーをきれいに洗浄します。

私は、

・ボウルに水を張る
・両手でやさしく実を擦り合わせるように汚れを落とす
・水を捨てる

を5回〜10回繰り返して汚れを取っています。

洗浄が終わったら、下の画像のように

・生で使う分(左)
・コンポート&ジャムに加工する分(右)

に分けておきます。


(左)生で使う分、(右)加工する分


スケールで重量を測ります。

今回は1278g収穫できました。



ジューンベリーの重量の30%分の砂糖を入れ、まぶして30分ほど置きます。
時間がない場合はすぐに次の工程に進んでOKです。

30%の砂糖で作ると、かなり甘さ控えめのコンポート&ジャムになります。
パンやヨーグルトにたっぷりつけても、甘ったるくならずさっぱりと楽しめます。
お肉料理やサラダなど、料理のソースとして使うのにもちょうど良い甘さなので、個人的にはとてもおすすめです。

甘いのが好みの方は、50%くらいに増やしてくださいね。

下の画像ではきび砂糖を使っています。
オリゴ糖が含まれており腸に良いので愛用しています。


ジューンベリーに30%の砂糖(画像はきび砂糖)をまぶして30分


鍋に入れて火にかけます。
焦がさないように弱火からスタートして、様子をみながら調節します。

酸に強く焦げにくいので、ホーローの鍋がジャム作りにおすすめです。


最初は弱火で。少しずつ砂糖が溶けてきます。


砂糖が溶けて果汁が出てきます。
全体がフツフツしてきたら、10分〜15分ほど煮込みます。

最後にレモン果汁を加えます。
量はジューンベリー200gにつき大さじ1です。
今回は1200gほどのジューンベリーに大さじ6のレモン果汁を入れています。

コンポートはこれで完成です。
コンポートとして食べる分を、熱湯煮沸した瓶に詰めます。

残りは次の工程でジャムに加工します。



ジャムにする分のコンポートをミキサーに入れて攪拌します。

ジューンベリーは種が多いので、ジャムにするとざらざら感が気になってしまいます。
そのため裏ごしをして種を取り除くのですが、ミキサーにかけることで皮や果肉がピュレ状になり裏ごししやすくなります。


裏ごしの前にコンポートをミキサーにかける


ミキサーにかけたジューンベリーを裏ごしして鍋に戻します。
弱火で好みの水分量になるまで煮詰めます。

ジューンベリージャムのできあがりです。

煮沸消毒した瓶に詰めます。



左がコンポート、右がジャムを入れた瓶です。

コンポートはマフィンやヨーグルトに、ジャムはパンやスコーンに付けて楽しみます。
甘さ控えめで酸味もあるので、肉料理やサラダなどの料理のアクセントに使ってもおいしいです。



今回の収穫量で、ジャムの瓶6個分作れました。

1〜2週間以内に食べる分は冷蔵庫に、長期保存する分は冷凍庫に入れました。




・・・・・


ジューンベリーマフィンのレシピ(甘さ控えめ)

続いて、ジューンベリーコンポートをたっぷり入れたマフィンのレシピを紹介します。
かなり甘さ控えめで、おやつにはもちろん、朝食にもさっぱりと食べられるレシピです。

↓のレシピを参考に、砂糖の量や牛乳の量をアレンジしました。
簡単で失敗がない素晴らしいレシピです。




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*材料

底径55mm×高さ50mmのマフィン型10個分

  • 薄力粉 150g
  • 強力粉 150g
  • ベーキングパウダー 10g
  • サラダ油 150g
  • 砂糖 75g
  • 卵 2個
  • 牛乳 150cc
  • ジューンベリーコンポート 170g
  • 生のジューンベリー 50g

*下準備

・オーブンを180度に予熱
・薄力粉、強力粉、ベーキングパウダーを併せてふるいにかける



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サラダ油と砂糖(画像はきび砂糖)を混ぜます。



さらに卵を加えて混ぜます。
白っぽくもったりとしてきます。



下準備でふるいにかけた薄力粉・強力粉・ベーキングパウダーを加え、へらで切るように混ぜます。



牛乳を加え、さらに混ぜていきます。



少し生地にムラが残りましたが、焼き上がりには全く影響がありませんでした。



ジューンベリーを加えます。

今回は、コンポートを170gと生の果実を50g加えてみました。
食感や味の違いが楽しめます。



混ぜすぎず、ざっくりと合わせました。
ちょっとムラがあるのも食べた時に楽しくて好きです。



マフィンカップに分けて、180度に予熱しておいたオーブンへ。
25分で焼き上がりです。



表面はさくっと、中はしっとりふわふわのマフィンが完成しました。

焼き立てよりも、半日〜1日置くとさらにしっとりします。



ジャムとマフィンをかわいい紙袋(セリアのもの)に入れてお裾分けしました。

マフィンはかなり甘さ控えめなので、ジャムをつけても甘すぎません。
ジャムと一緒に食べるのがおすすめです☆



ジャム作りで使用しているホーロー鍋は、富士ホーローのビームスシリーズのものです。
ホーローは酸に強く焦げにくいので、ジャム作りに適しています。

この鍋は鮮やかな赤色が好きで買ったもので、ホーロー鍋にしてはお手頃価格だったのですが、機能性バツグンでとても気に入っています。
すのこが付いていて蒸し器としても使えるので、蒸し器を別に購入する必要がありませんし、揚げ物までOKという多機能。

何より気に入っているのは、どういう訳なのかシチューなどの煮込み料理が他の鍋で作った時より美味しくなります!
深さがある形状が良いのか、蓋の形状が良くて水蒸気がうまくコントロールされるのか・・・よく理由がわからないのですが、絶妙においしく仕上がるのです。


富士ホーロー ビームスシリーズ / ホーロー鍋  27cm

富士ホーロー ハニーウェア ビームスシリーズのホーロー鍋。IH200V対応。「ゆでる」「煮る」「蒸す」「揚げる」の万能多機能鍋。卓上鍋としてもおすすめです。


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