【旬の魚でごちそう&節約】カマスの捌き方&簡単で美味しいレシピ
面倒くさがりの魚料理初心者でもできた、カマスの捌き方とレシピをご紹介します。
魚が捌けたら節約スキルが上がるかも
近所の格安スーパー「S」
いつも買い物しているスーパー「S」は、生鮮食品が安い人気店です。
たまに全国展開している大手スーパーで買い物すると、普段「S」で支払う金額の1.3倍くらい、という感じです。
10年ほど前に見たテレビ番組で、1ヶ月1万円の食費(うろ覚え)で生活している男性が出ていて、節約のコツとして
「底値のものを買って食べる」
というアドバイスをしていました。
それ以来、そのアドバイスをゆる〜く参考にしています。
「S」は日替わりで地元の小さい農家がつくった不揃いな野菜を格安で売ったりするので、その日安い野菜を使った献立にすることで、たしかに食費が安くなります。
そんなスーパー「S」で以前から気になっていたのが鮮魚コーナーでした。
実はこのお店で一番賑わっているのが鮮魚コーナーなのですが、一部の魚が激安なんです。
どんな魚かというと、、
県内もしくは隣県の港に揚った魚のうち、
- 全国に流通させるほど日持ちしない
- たくさんとれすぎた
- サイズが規格外
- マイナー魚
つまり、色々な理由で流通向きでなく地元で消費するしかない魚、ということです。
こんな魚が加工されないままパックに入ってスーパー「S」で安く売られています。
魚が捌けない
私はほとんど魚を捌いたことがありません。
経験不足なうえに、とても面倒くさがりです。
なので今までこの一番人気の鮮魚コーナーはスルーしてきました。(切り身になっている鮭とか鱈などのメジャー魚しか買わない)
初心者のめんどくさがりでも魚を捌いて料理できるか試してみます
そある日、「S」の鮮魚コーナーで地元でとれた新鮮でキラッキラの魚たちを眺めていたら、どんな味がするのか食べてみたくなりました。
魚を捌けたら、(節約スキルもアップするし、食事も健康的になるし、知識が増えて世界が広がりそう・・)とも思ったり。
というわけで、これから色々な魚を捌くところから料理してみて、感想を書いてみようと思います。
初心者の面倒くさがりでも調理できる美味しい魚を探していきます!
今日購入したのは「カマス」です。
カマスを捌いて簡単な料理を作ってみます。
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カマスの捌き方
カマスの特徴と旬
今回購入したカマスです。
その日の朝に地元の海で採れたばかりで「朝どれ」シールが貼ってありました。
新鮮で、お魚の目がキラキラです。
値段は1パック5尾入って250円。安いですよね・・!
4人家族なので2パック買いました。
カマスには2種類あって、夏に旬を迎える「ヤマトカマス」と秋から12月頃までに旬を迎える「アカカマス」があるそうです。
今日購入したのはアカカマスで、まさに今は旬。
旬のアカカマスは脂がのってとても美味しいとのことで期待が膨らみます。
ちなみにアカカマスとヤマトカマスの見分け方は、
腹びれが第一背びれより、
・前についている→アカカマス
・ほぼ同じ位置についている→ヤマトカマス
だそうです。
捌く①ウロコを取る
最初にウロコをとります。
包丁の刃を当てて、尻尾から頭に向かってガリガリとこそげ取っていきます。
そんなに力も要らず、簡単に剥がれました。
こんなに取れました。
捌く②背びれや腹びれを切る
キッチンばさみで、背びれ(2箇所)・胸びれ・腹びれ・尻びれを切ります。
5カ所のひれを切りました。
捌く③腹に切り目を入れる
ハサミを使って腹に切り目を入れていきます。
方向は、肛門からエラに向かってです。
内蔵の尻側の端をハサミで切ります。
捌く④エラを外す
ぐっと開いて中にある赤いエラを外します。
これもキッチンばさみを使うと簡単にきれいにできました。
捌く⑤内蔵を抜く
エラをしっかり外すと、内蔵が抜けるようになります。
さっきはさみで切った部分を掴んで内蔵を引き抜きます。
捌く⑥よく洗う
色々な捌き方の解説を読んだのですが、どれも「しっかり洗って血合を落とす」ことが大事と書いてありました。
流水でしっかりと洗います。
きれいになりました。
これで捌く工程は終わりました。
写真は水でべちゃべちゃですが、この後の調理に備えて、キッチンペーパーで水をしっかり拭き取ります。
カマスを美味しく食べるレシピ
下ごしらえが終わったカマスを、いよいよ調理していきます。
カマスは、塩焼き・フライ・干物にすると美味しいそうです。
今日のカマスのように新鮮なものだと、刺身も絶品だとか。
ただ、カマスは身も皮もとっても柔らかく崩れやすいです。
グリルで塩焼きをすればおそらく思いっきり網にくっつきますし、フライも柔らかい身の扱いが難しそうです。
、、、というわけで、今回は「フライパンで蒸し焼き」をすることにします!
作り方:カマスのフライパン蒸し焼き
塩を振りかけて全体にまぶしていきます。
いつも使っているお気に入りの塩、フランスの「ゲランドの塩」です。
海塩なのですが、マイルドで旨味が多い&塩辛くなりにくく、料理初心者でも味付けに失敗しないのでおすすめです。
基本このゲランドの塩で、パンチのある塩辛さを出したいときは能登の海塩を使っています。
ゲランドの塩はカルディなどの輸入食品店で買えますが、時々普通のスーパーでも見かけます。
フライパンに魚焼きシートを敷いて、塩を振ったカマスを並べます。
ここで少しお酒をふってもいいと思いますが、塩だけでも生臭くなかったので入れなくても良いと思います。
ひとつだけ注意するのは、カマスは皮が非常に薄く、熱を加えると剥がれやすい&くっつきやすいので間隔を少し開けておきます。
私は写真のとおりぎゅうぎゅうに並べたので、フライパンから取り出す時にカマスとカマスがくっついて皮がはがれてしまいました・・・。
フライパンに蓋をして中火にかけ、しばらく待ちます♪
カマスから水分が出て自然と蒸し焼きになるので、水は不要です。
蓋を開けてみて、目が白くなり全体に熱が通っていたら完成です。
鉢植えで育てているシークワーサーを絞って食べました。
キメの細かいふわっふわの白身!!
脂ものっていて、ほんのり塩味がよく合います。
上のカマスがボロボロなのは(笑)、フライパンの中で隣のカマスとくっついたからです。
フライパンに並べるときは間隔を開けた方が良いですね。
今日の献立は、
・カマスの蒸し焼き。
・カブとがんもの煮物
・豚汁
でした。
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まとめ:カマスは魚料理初心者におすすめ!
カマスは魚料理初心者でも捌きやすい魚でした。
内蔵が少ないので抜きやすく、ウロコも剥がしやすい。キッチンハサミを使って簡単にヒレやエラを取ることができます。
身が柔らかいので調理の難易度はあがりますが、脂がのっていて塩味だけで美味しい魚なので、蒸し焼きなど手間のかからない調理方法で十分絶品になります。
ぜひお店で旬のカマスを見かけたら作ってみてください♪
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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追記:蒸し焼きした魚は、柑橘の代わりに美味しいオリーブオイルをかけて食べるのもとっても美味しいです。
オリーブオイルは、フィルターを使わない製法(オリーブの実を絞ったジュースの上に浮かんでくるオイルをそのまま)のものがおすすめです。